演劇集団キャラメルボックス 2003ジャパンツアー
「太陽まであと一歩」
@池袋サンシャイン劇場
まるみ観戦日:2003/03/01 19:00

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タカヤステージの時はどうしていつも「おしずかに」グッズが配られるのであろうか。タカヤステージになるといつもそんなことを思い出す。そんなわけで久々のタカヤが帰ってくる舞台である。チラシを見るとタカヤ、西川、岡達の3人が主役扱いだが、これも通常にもれず主役はそのうち2人であった。ていうか良く考えたら実生活同様の設定で出てたんだな>西川さんと大森さん(笑)まあそんなことはいい。まるみこの回は開演10分前に入りしかも二階席だったので久しぶりにキャラメルの二階席の人へのお遊びコーナーも体験して(実は忘れてた。あんなんあること一階席で見てると忘れさ)席についたら前説太郎氏が松葉杖でした。靱帯きったそうで。歩くの辛そうなのにそれでもお仕事を忘れない、そんなアナタが大好きです。でもキャラメルグッズが……カレンダーとハンドブックはわかる。でもトレカはどうなの?なんだか時々笑える方向に突っ走るグッズの存在に絶対作る方が楽しんでると思える時があります。トレカは役者も楽しんでそうだ…てか前説氏が(妄想)

で、話。二階席の恐怖は角度によって何なのかよくわかんないとこなわけで。しょっぱな西川さんを見て「……あれ髪型……!?」と恐怖したのは私です。だってこっちからの角度だとカッパの皿に見えたんだもん(号泣)。カッパなのか役!?でも良く見ると帽子‥‥?と思い、さらに見ていくうちにちゃんとした髪型に見えたのでほっとしましたが。ああ恐ろしかった。とりあえず御兄弟な役の西川とタカヤ。西川が兄、映画監督。タカヤが弟、大学の助教授。二人はあまり仲がよくなく、年に一度しか話さない。兄は8年かけて自分達の実話を映画にしたのだが完成した映画を見ているうちにぶっ倒れる。心配した妻、助監督。そしてその原因をつきとめ弟に連絡をとる。実は兄は心だけ自分の見ていた映画の中に入ってたのだ。弟もやはり映画の中に入って兄を連れ戻そうとするが兄は帰ろうとしない。彼にしかわからない間違いを修正するために。でもそのために映画の中の人の人生も変わっていく…………。ってなあらすじ。タカヤがイイっす。ええ!去年はシェイクスピアで悪人タカヤを見ましたが、あたしはこういう役大好きーー!(笑)もちろん西川にもツボってましたよ。笛吹くとことか無条件でツボってました。でも始終黒いスーツで出てくるんだもん。笑いどころが少ないよ(涙)←まるみ西川に何を求めているんだ。実生活御夫婦はおいておいて(笑・この二人は一緒にいてツボだからいい)、タカヤの相手役が小川嬢っていうのも可愛いですね。そういやMr.Moonlightは同一人物の魂の役をやったんだっけ(あの時の相手役……やはりおにーちゃんなのか(苦笑))。縁があるのか。小川嬢がしんみりしがちな舞台を騒がしくもり立てる役だったんで舞台が明るくなったというか。なんというか。二階席階段コーナーに「太陽が似合う役者名を投票してね」っていうのがありましたが、小川嬢の役ってある意味太陽だよなあと思った私。いや太陽にあたるのはおかーさんだっていうのはわかるけど、でも現実世界で弟の太陽になるのは小川嬢かな?っていう想像ができる感じ。好きなんだよなああいう設定。岡達は最初どこにいるのかわかりませんでした(まるみ失格)。でも一番あっちの世界の中で最初に彼等を認めたというか認めざるをえなかった人ってことで柔軟な感じでしたね、真面目人間って設定なのに。タカヤが映画と信じて役者だと信じてた時の様子も楽しかったしな。あっちの世界楽しいぞおい。一平さんとかね。まあ兄はがんばって修正しようとするけどそもそももともとの間違いが大きかったから結局話も違う方向になっていくし、兄(過去)が思ったことを弟(映画世界)が思うし、しかも兄のおかげで弟(映画世界)ひとりぼっちになっちゃうし。だからラストがどんどn違ってくる。最後弟(映画世界=ちび)が飛び出したっていうのは兄の計算外。だって実際にその役をやったのは兄で、兄は言いたいこと言い、やりたいことをやってきたからその時はすぐに言ってしまっていたから。弟がずっと言いたいことをためているタイプだっていうのを理解してなかった。だから最後に図書館でちび弟の気持ちが理解できなかった。弟本人だけがその気持ちがわかってしまった。それを見てやっとそこは自分達の過去ではない、自分の過ちを修正する場所ではなく、彼等もまた彼等の人生を生きているから変える権利はないことに気付き、兄はやっと帰る気になる。でも最後にお母さん(映画)に挨拶できてよかったねえ、本当にそう思いました。お母さんに「これからいろいろあると思いますが、僕達はこんなに立派に育ちました」っていうのがね。タイムスリップものではないんだけど、タイムスリップものなんでしょうな。見終わる時にほのかにじんわり温かくなる感じでした。いい話でした。もう一回、まるみは今回見れるのでその時こそ小ネタを収集しようと思います。だって西川の小ネタ発見が笛だけなんて!。絶対他にもあるはずよ!←間違ってるから。あ、そういや腹ペコソングがなかった……。どっちでもいいから聞きたかったな。ってことで所見感想文。【3/2】

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